12月13日撮影
岩谷観音の摩崖仏
※ 岩谷観音は、中学生の頃、家が近かったので、しょっちゅう遊びに行っていました。
岩肌がむき出しになっているところなので、風化が心配でしたが、やはりその通りになったようです。
岩谷(いわや)観音(かんのん)と磨崖仏群は福島市の中心部にある信夫山(しのぶやま)の中腹、東側の岸壁にあります。
観音堂は平安時代の末頃に当地を支配していた豪族、伊賀良目氏が応永23年(1416年)に先祖伝来の観音像を本尊として窟に建立したのが始まりとされています
磨崖仏群は観音堂の脇の岸壁に60体に及ぶ供養仏が掘られています。磨崖仏は江戸時代、庶民の間に西国三十三観音を模した仏体を礼拝することが流行し、当地で
も三十三観音が刻まれたと言われています。
長い年月を経て、風化しているものも多くありますが、今なお、穏やかな仏像を見ることができ、北国信夫の里の人々の信仰の厚さが忍ばれます。