富士山頂 浅間大社奥宮
山頂から静岡方面を望む
日本100名山の思い出
熊野古道とは知らずに登った奈良県大峰山脈「八経ガ岳」
標高:1,915m ・ 2,007年10月15日登頂
行者還トンネル西口から登り大峰山脈の尾根伝いにある大峰奥駆道まで急坂を登
り、弥山(標高1,895m)小屋まで行きました。小屋に荷物を置いて八経ガ岳
までを往復しました。
小屋に掲示してある大峰奥駆道の説明を読んで、この日登ってきた八経ガ岳まで
の登山道が熊野古道の一つだと初めてわかりました。
当時、世界遺産に登録されて新聞やテレビにクローズアップされ憧れていましたが、
「熊野古道」についての知識がなく、自宅に帰ってからいろいろ調べました。
熊野古道は1つだけでなく6つあることがわかりました。
① 小辺路(高野山~熊野三山約70km)
② 中辺路(田辺-熊野三山)
③ 大辺路(田辺-串本-熊野三山 約120km)
④ 伊勢路(伊勢神宮-熊野三山、約160km)
⑤ 大峰奥駆け道(吉野-前鬼-熊野三山、約140km)
⑥ 紀伊路(熊野三山へ)
行者還トンネル西口から登って大峰山脈の尾根伝いにある大峰奥駆け道は熊野古道
の一つだったのです。上り下りには苔むした石段があったり、道には石が敷きつめ
てあったり、登山道が普通ではなく古色蒼然とした趣のある道でした。
奥駆け道は吉野から熊野三山(熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社)へ
続く修験道です。多くの修行僧で賑わったらしく奥駆け道にはいくつかの宿があっ
たそうです。また、古くから麓の部落が古道の整備をしてきたそうです。
弥山小屋の宿泊帳をみると登山の目的に「奥駆け」と記入している方も何人かい
ました。
八経ガ岳からは、山上ガ岳、大普賢岳、行者還などの大峰山脈の山並がみはっきり
見え、雄大で途方もなく続く熊野古道「奥駆け道」でした。
私も、20年若かったら吉野から熊野三山へ駆け抜けて見たかったです。
なお、弥山小屋の食事は御嶽頂上山荘の次くらいにおいしかったです。